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学会誌JSPEN Vol.1 No.1


症例報告

Double Percutaneous Trans-Esophageal Gastro-tubing により保存的治療が可能であった超高齢者十二指腸潰瘍穿孔の1例


著者名

今北智則1),大平寛典1),山内栄五郎2),北島政樹1),鈴木 裕1)

所属

国際医療福祉大学病院 外科1),同 放射線2)

キーワード

十二指腸潰瘍,PTEG,保存加療

詳細
要旨
 胃十二指腸潰瘍穿孔の治療はガイドライン 1) によると「年齢70歳以上であるとき,重篤な併存疾患がある とき,早期の手術を推奨する」と記載されているが,耐術能のない患者の場合,保存療法で治療せざるを得ない. 今回,超高齢者の十二指腸潰瘍穿孔に対してPTEGを経腸栄養と胃の減圧目的に2本挿入し,保存療法のみで治 療した症例を経験したので報告する.
 症例は92歳,女性.主訴は右上腹部痛.上部消化管内視鏡で十二指腸潰瘍を認め,CTで十二指腸潰瘍穿孔と 診断した.Performance Status 4(以下,PSと略),Barthel Index20の超高齢であり,限局性腹膜炎のため, 保存療法を選択した.まず栄養路を確保するため頚部から穿刺を行い,空腸にPTEGチューブを留置した.同じ 刺入部から内瘻化チューブを減圧のために胃内へ誘導し,保存療法のみで経過観察が可能であった.耐術能が極め て乏しい十二指腸潰瘍穿孔の患者の治療においてPTEGで経腸栄養と胃の減圧を行うことは有効であった.

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