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学会誌JSPEN Vol.3 No.1


原著

胸部食道がん周術期におけるCaHMB・L-アルギニン・L-グルタミン(アバンド®)の有用性


著者名

竹林克士1),貝田佐知子1),山口 剛1),飯田洋也1),三宅 亨1),小島正継1), 前平博充1),馬場重樹2),佐々木雅也2),谷 眞至1)

所属

滋賀医科大学 外科学講座 消化器・乳腺・一般外科1),滋賀医科大学医学部附属病院 栄養治療部2)

キーワード

食道がん,アバンド®,縫合不全

DOI

https://doi.org/10.11244/ejspen.3.1_36

詳細
要旨
【目的】CaHMB・L- アルギニン・L- グルタミン配合飲料(以下,アバンド®)の創傷治癒促進作用が報告されている.今回,胸部食道がん周術期におけるその有用性について検討した.【対象および方法】2012 年1 月から 2020 年4 月の胸部食道がん85 例のうち,アバンド® を手術前7 日間に投与した43 例をアバンド群,投与しなかった42 例を非投与群とし,術後感染性合併症の発症率を検証した.【結果】年齢:67(41-81)歳.男:女= 73:12.縫合不全はアバンド群1 例で非投与群8 例(2.3% vs 19%;p=0.012),肺炎はアバンド群7例で非投与群17 例(16.3% vs 40.5%;p=0.013),創感染はアバンド群0 例で非投与群3 例(0% vs 7.1%;p=0.074)で,縫合不全と肺炎の発症率はアバンド群で有意に低かった.【結論】アバンド® は食道がん術後感染性合併症の発症率の低下に寄与する可能性がある.

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