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学会誌JSPEN Vol.3 No.2


原著

胃がん術後早期経腸栄養の再考


著者名

大谷将秀,長谷川公治,岩田浩義,合地美香子,谷 誓良,庄中達也,角 泰雄

所属

旭川医科大学 外科学講座消化管外科学分野

キーワード

胃がん,胃切除術後,早期経腸栄養

詳細
要旨
【目的】旭川医科大学病院(以下,当院と略)では,胃がん術後に細径経鼻栄養チューブを用いて術直後からの経腸栄養付加を採用してきたが,経口摂取のみの管理と比較した報告はなかった.そこで本研究において早期経腸栄養付加の術後栄養における有用性を検討することとした.【対象と方法】2007年1月から2018年7月までに当院で胃がんに対し切除術を施行した503例のうち,術後早期経腸栄養付加 336 例をEN 群,経口摂取のみ167例をON群とし,傾向スコアマッチングで背景因子を調整した.両群において術後2日目から飲水,3日目から食事を開始し,EN 群は術直後から4日間成分栄養剤エレンタール ®投与を付加した.【結果】EN群で術後7日目の体重減少率は有意に少なく(p<0.001),術後7日目のトランスサイレチン値が有意に高値であった(p<0.001).【結論】胃がん術後の早期経腸栄養付加は,術後早期における体重減少の抑制と,栄養維持に有用であることが示唆された.

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