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学会誌JSPEN Vol.3 No.2


原著

慢性腎臓病維持透析症例における大腸がん手術周術期の早期経口栄養摂取の有用性


著者名

佐藤 拓1),桑原 博1),坂口恵里子2),上野美樹2),五関謹秀1)

所属

秀和総合病院 外科1),同 栄養科2)

キーワード

透析,大腸がん,早期経口栄養摂取

詳細
要旨
【目的】慢性腎臓病維持透析症例に対する大腸がん手術の周術期管理において,早期経口栄養摂取の報告は少ない.当院では,2006年より透析症例の予定大腸がん手術においても通常症例と同様の早期経口栄養摂取を行うこととしており,その妥当性と安全性を検証することを目的とした.【対象および方法】2007年1月から2019年12月にかけて,当院で吻合を伴う予定大腸がん手術を受けた慢性腎臓病維持透析症例23例について,術後の短期手術成績を同時期の非透析症例676例と比較検討した.【結果】透析症例の経口栄養摂取開始の中央値は術後1日目,退院可能日の中央値は術後8日目であった.透析症例においてClavien-Dindo分類gradeⅢ以上の合併症は,シャント閉塞の2例(9%)であり,縫合不全は認めなかった.【結論】慢性腎臓病維持透析症例の予定大腸がん手術において,早期経口栄養摂取は安全に運用可能と考えられた.

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