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学会誌JSPEN Vol.3 No.3


臨床経験

療養病床に入院する経腸栄養患者における基礎代謝量の実測値と推定値の乖離とその影響因子について


著者名

三橋直樹1),國見友恵1),髙﨑美幸2),鈴木龍太3),中村健太郎4),芦田欣也4),三宅理江子5)

所属

医療法人社団三喜会鶴巻温泉病院 診療技術部 栄養科1),同 栄養サポート室2),同 診療部 リハビリテーション科3),(株)明治 研究本部 技術研究所4),千葉県立保健医療大学 健康科学部 栄養学科5)

キーワード

経腸栄養,遷延性意識障害,基礎代謝量

詳細
要旨
【目的】療養病床の経腸栄養患者における基礎代謝実測値と推定値の乖離,および基礎代謝量に影響を与える因子を解析した.【対象および方法】対象は療養病床の経腸栄養患者31 名.基礎代謝の実測は間接熱量計を用い,信頼性の高い実測値が得られた20 名のデータを採用し,実測値と推定値の差,遷延性意識障害の有無による実測値の差,および実測値と年齢・身体組成(身長・体重・除脂肪体重)の相関を解析した.【結果】実測値は18.0kcal/kg/日,推定値は23.3kcal/kg/日であり,実測値が有意に低かった(p<0.01).また,「遷延性意識障害あり」の実測値は13.6kcal/kg/日,「遷延性意識障害なし」の実測値は19.5kcal/kg/日であり「遷延性意識障害あり」が有意に低かった(p<0.01).実測値と年齢・身体組成においては有意な相関はなかった.【結論】対象の基礎代謝は推定値との乖離が大きく,脳の損傷を考慮する必要がある.

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