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学会誌JSPEN Vol.1 No.3


原著

呼吸器疾患患者に対するオリジナル高栄養主食の忍容性と有用性:クロスオーバー比較試験


著者名

山本貴博1)2),松井智美1),麻生博史3),安武健一郎2)

所属

独立行政法人国立病院機構福岡病院 栄養管理室1),中村学園大学大学院栄養科学研究科2),独立行政法人国立病院機構福岡病院 呼吸器内科3)

キーワード

中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT),喫食量,病院食

詳細
要旨
要旨:【目的】当院オリジナルの高栄養主食の忍容性と有用性を検討することを目的とした.【方法】当院呼吸器内科に入院し,参加基準を満たした30 名を層別ランダム化し,A・B パターンの2 群に割付け,10 日間の介入試験を行った.A パターンは1−5 日目の昼食に高栄養主食,夕食に普通主食を提供し,6−10 日目の昼食に普通主食,夕食に高栄養主食を提供した.B パターンはA パターンと逆に,1−5 日目の夕食と6−10 日目の昼食に高栄養主食を提供し,朝食は両群ともに普通主食とした.高栄養主食は中鎖脂肪酸トリグリセリド(medium-chain triglycerides;以下,MCT と略)オイル,MCT パウダー,粉飴,プロテインパウダーを一律に添加して作られた.【結果】最終解析対象患者29 例について検討した結果,主食の喫食量は両群ともに9 割を超える良好な結果であった.また,高栄養主食のエネルギー,たんぱく質および脂質摂取量は普通主食に比較し有意に高値であった(p < 0.001).味の評価は両群間に差を認めなかった.【結論】当院オリジナルの高栄養主食は,呼吸器疾患患者に対して普通主食と同等の忍容性があり,栄養素等摂取量の確保にも有用である.

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