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学会誌JSPEN Vol.2 No.1


原著

切除不能悪性腫瘍に対する胃空腸バイパス術後の食事摂取不良因子の検討


著者名

松井亮太1)4)5),稲木紀幸1)5),金子真美1)4),濱口優子2)4),安井典子2)4),浅野昭道3)4)

所属

石川県立中央病院 消化器外科1),同 栄養部2),同 糖尿病・内分泌内科3),同 NST4),順天堂大学医学部附属浦安病院 消化器・一般外科5)

キーワード

胃空腸バイパス術,食事摂取不良,好中球・リンパ球比

DOI

https://doi.org/10.11244/ejspen.2.1_26

詳細
要旨
【目的】本研究では切除不能悪性腫瘍に対する胃空腸バイパス術後の食事摂取不良因子の検討を目的とした.【方法】2007 年4 月から2016 年3 月までに当院で悪性腫瘍による通過障害に対し,胃空腸バイパス術が施行された40 例を対象とした.食事摂取不良群と食事摂取良好群に分け,各因子との関連性についてロジスティック回帰分析を行った.p < 0.05 を有意差ありと判定した.【結果】40 例の内訳は胃がん35 例,膵がん5 例だった.このうち8 例(20.0%)が食事摂取不良と判定された.食事摂食不良に関わる因子を検討したところ,単変量解析では生存期間75 日以内(p=0.004),好中球・リンパ球比(neutrophil/lymphocyte ratio;以下NLR と略)6 以上(p=0.020),controlling nutritional status 3 以上(p=0.037)で有意差を認めた.多変量解析では生存期間75 日以内(OR:28.8,95% CI:1.53-541.0)で有意差を認め,NLR 6 以上(OR:14.6,95% CI:0.87-247.0)で傾向を認めた.【結語】胃空腸バイパス術後の食事摂取不良に関わる術前予測因子として,NLRの測定が簡便かつ有用であると考えられた.

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