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学会誌JSPEN Vol.2 No.1


症例報告

胃がん術後の経腸栄養により門脈ガス血症を発症した1例


著者名

原田愛倫子,船水尚武,石山 哲

所属

葛西昌医会病院 消化器外科

キーワード

門脈ガス血症,腸瘻造設,経腸栄養

DOI

https://doi.org/10.11244/ejspen.2.1_46

詳細
要旨
症例は81 歳の男性.食事の際につかえ感を主訴に前医を受診し,精査加療のため当科を紹介受診となった.上部消化管内視鏡検査で噴門部胃がんを認め,胃全摘および腸瘻造設術を施行した.術後2 日目から腸瘻より経腸栄養を開始したところ,翌日にショック状態に陥り,多臓器不全を伴う播種性血管内凝固症候群(disseminated intervascular coagulation;以下,DIC と略)となった.原因検索の胸腹部造影CT で門脈ガスおよび腸管気腫を認めた.DIC および多臓器不全に対してDIC 治療,血液透析を含む全身管理を行い,発症後7 日目で改善が得られた.DIC 発症後8 日目のフォローアップCT で門脈ガスは消失したものの門脈血栓を認めた.そのため抗凝固療法を行い,DIC 発症後27 日目には門脈血栓が消失した.経腸栄養に伴う門脈ガス血症は稀な合併症であり,文献的考察を加えて報告する.

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