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学会誌JSPEN Vol.2 No.1


症例報告

噴門側胃切除後間置空腸パウチ機能不全に対し再手術と周術期栄養管理に工夫を要した1例


著者名

関 仁誌1),山田明子2),春原ゆかり2),近藤奈美3),駒津睦子3),小林 香3),町田典子4),倉澤寛美5),柴草 裕6),小林宏正6)

所属

長野市民病院 消化器外科1),同 栄養科2),同 看護部3),同 薬剤部4),同 歯科口腔外科5),同 臨床検査科6)

キーワード

間置空腸パウチ機能不全,周術期栄養管理,W-ED®チューブ

DOI

https://doi.org/10.11244/ejspen.2.1_51

詳細
要旨
症例は60 歳代男性で,約18 年前に胃上部の早期胃がんの診断で噴門側胃切除空腸パウチ間置術が施行された.2018 年1 月,嘔気嘔吐が続き栄養状態が悪化したため入院となった.間置空腸パウチの減圧など保存的な治療を行ったが改善しなかったため間置空腸パウチ機能不全による栄養障害と診断し,手術適応として周術期栄養管理を栄養サポートチーム(NST)に依頼した.必要エネルギー量を1,600kcal に設定し,経腸栄養と静脈栄養を併用する方針とした.W-ED®チューブ(日本コヴィディエン)を留置し,2 週間術前栄養療法を行ったところ栄養状態は改善し,良好な状態で手術に臨むことができた.残胃と間置空腸パウチを切除しRoux-en-Y にて再建した.術後第2 病日より経腸栄養療法を開始,第4 病日から流動食を開始した.第10 病日には全粥の摂取が可能となり栄養療法を終了した.術後経過は良好で第14 病日退院となった.退院後は良好な栄養状態が維持できている.

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